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技法

9. 和音② 右手

よく使われる音型をもとに,右手の和音の練習の仕方を学びます。
ここでは,三和音を2声部に分ける練習をします。

【実践】

課題

まず,ふだん弾くように弾きます。

声部を分ける練習 ① 〜ソプラノ

すべての音をInで打鍵します。

声部を分ける練習 ② 〜下2声部

すべての音をStayで打鍵します。2つの音はできる限りそろえます。
音にアクセントがつかないよう,慎重に打鍵します。

声部を分ける練習 ③ 〜合わせ

ソプラノ部分と下2声部を一緒に打鍵します。
できる限り,楽譜のように,ソプラノと下2声部の打鍵を分けます。
鳴る音色も変わります。

外声と内声に分ける練習 ① 〜外声

三和音を外声と内声に分ける練習をします。

まず外声から。
譜例のとおり,1と5で,mf で,Inで打鍵します。

外声と内声に分ける練習 ② 〜内声

運指指示のない箇所は3の指で,譜例のとおり,可能な限り衝撃音のない,極上のdolcissimoを作ります。手首と肘の関節も駆使して打鍵してみましょう。

外声と内声に分ける練習 ③ 〜合わせ

ゆっくり慎重に合わせてみましょう。
1−5と,3(あるいは2)とで打鍵の深さと角度を変えると上手くいきます。
1−5は真上から底までしっかり打鍵し,3(2)はゆるく指を伸ばし,指先が完全に鍵の底につかないくらいの感覚で打鍵するとよいでしょう。

他に,
・上の譜例のInとStayを入れ替える
・最低音と上2声部で分ける
といった練習も考えられます。

​いろいろな打鍵パターンを考案して練習するとよいでしょう。

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