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技法

8. 和音① 左手

左手によく見られる音型をもとに,和音の練習方法を学んでいきます。
ここでは第一音からStayで打鍵する弾き方も出てきます。

【実践】

課題

バス(二分音符)と内声(四分音符の三和音),すべて左手のみで打鍵します。

このような音型の場合,必ずバスと内声を分けて練習します。
ペダルは適宜使用してください。

バスの練習

すべての音を同じ音質で打鍵します。上の譜例で使う運指で練習します(5あるいは3か4)。

和音バス練ガイドなし.jpg
  1. すべてInで打鍵する

  2. すべてStayで打鍵する

  3. すべてOutで打鍵する

  4. すべてf(フォルテ)で打鍵する(最大音fffの手前)

  5. すべてp(ピアノ)で打鍵する(最小音ppの手前)

三和音の練習

できる限り3つの音の音質と打鍵のタイミングをそろえます。

  1. すべてf(フォルテ)で打鍵する

  2. すべてp(ピアノ)で打鍵する

ソプラノパートの練習

三和音のうち,ソプラノの旋律だけを際立たせるための練習です。
下の譜例のとおりに打鍵します。

内声2声の練習

三和音のうち,ソプラノ以外の和音を,背景色のように控えめに,しかし揃った音色で奏でるための練習です。下の譜例のとおり,最初からStayで打鍵します。

バスから三和音への跳躍の練習

バスを打鍵する際,指先で鍵の底を蹴り,その勢いで三和音の鍵の場所まで跳んでいきます。

そして3つの鍵の指先をそろえてStayで打鍵します。

最初の課題をもう一度奏でてみます。

最初からStayで打鍵する方法

音を立てずに歩くようなイメージで打鍵します。打鍵するときに指先にカツンと当たる感触をできるだけ抑えて柔らかく鍵の底に着くようにするとうまくいきます。

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