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読譜

6. フレーズ ①

〈フレーズとは〉

フレーズとは,メロディのひとまとまりを言います。
文章の場合は,読点「、」句点「。」までのひとまとまりを言います。
おおむね,ひと息でしゃべるセリフ,ひと息で歌うメロディをイメージするとよいでしょう。

下の譜例はブルグミュラー25の練習曲の第3番「牧歌」の冒頭部分です。
最初の2小節のように,スラーで囲まれた範囲はおおむね1フレーズとみなすことができます。

phrasing shape

フレーズの形

フレーズはおおむね,スラーのような,弧を描く形になっています。

​真ん中で盛り上がる形ですね。

フレーズ中央あたりにはたいてい高い音や性格の強い和音など「テンションの強い音」があります。


フレーズのはじめから中央あたりにかけて,自然なもり上がり(クレッシェンド)があり,フレーズの終わりにかけて自然な解放(デクレッシェンド)があります。
この,フレーズのはじめと中央と終わりを,それぞれ下のように呼びます。
1. フレーズ・オン:フレーズの始め
2. フレーズ・トップ:フレーズの中央,クライマックス
3. フレーズ・オフ:フレーズの終わり

 

図に書くと以下のようになります。

phrase end

段落の終わり

また,大きな段落が終わるような箇所では自然なリタルダンドがあります。
大きな段落が終わる箇所とは,下の青字のような箇所です。
この譜例のようにはっきりわかる(反復記号で区切られている)箇所もありますが,中には和声進行を分析しないとわからない(発見できない)箇所もあります。

次のページで実際に打鍵していきます。

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