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読譜

3. ビート(拍) ①

ビート(拍)とは

音楽をするときによく,
イチ,ニ,サン,シ……と拍を刻むように勘定したり,
1ト,2ト,3ト,4ト……と,トという裏拍を勘定したり,
いっせーのーせっ!とかけ声をかけたりします。
それを〈ビート〉と呼びます。
元は英語の beat という言葉で,打つ,叩く,という意味があります。
日本語では,拍動,拍動感,拍感,などと呼びます。

拍動、拍感

心臓の鼓動もheart beatといいます。
わたしたちはみな,拍動感を持っています。
心臓の鼓動,歩く,走る,などと一定のテンポで刻むもの,それでいてテンションが上がると速くなったり,逆に穏やかになって落ち着く,など。
わたしたちと同様,音楽もまた拍動感を持っています。
楽曲はみなそれぞれ,固有のビートを持っています。
楽譜ではそれが♩=100といったメトロノーム記号や,Allegro,Andante,Vivaceなどといった速度表示で示されます。

ビート感をつかむための練習

ビートもまた重力と関係しています。
重力を活用して拍を刻む練習をしてみましょう。

両手を使って手を叩きます。左手は机役,右手はハンマー役を。

① 左手は手のひらを上に向け,胃〜みぞおちの高さに据え置きます

② 右肩,右肘,右手首を楽に脱力しておきます。

③ 右手を重力で左手の上に振り落とします。(かなり強く痛いです)

重力で落ちる感覚が掴めたら,メトロノームのようにコンスタントに落とします。

慣れてきたら,右手と左手を交替して(右手が机,左手がハンマー)同じように行います。

ビートを感じながら歩く
かかとが地面にぶつかる感触,それが規則正しく続くこと,それを意識しながら歩く,それもビート感を磨く絶好の機会です。
歩くときは,丹田を軸とし,丹田の高さを保ちながら歩を進めるとよいでしょう。

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