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実践
21. 天使たちのハーモニー
〈ブルグミュラー25の練習曲より〉
この曲で学ぶこと
肘と指先だけで徹底的に柔らかい音色をつくる
- アルペッジョ(分散和音)の奏で方
- 手のポジション
- 指先を軸にして,ひじを回転させることで徹底的に柔らかいタッチを作る


肘と指先だけで徹底的に柔らかい音色をつくる
教会の天井を這う聖歌隊の歌声のような,極上に柔らかい音色を作るための練習です。
1. あらかじめ鍵の上に運指どおりの指を置いておく
下の譜例のオレンジ色で囲った音に,運指どおりの指をのせておきます。

2. 手の重みだけで鍵を沈め,ひじの回転で次々打鍵していく
ゆっくりと,最高に柔らかい音を求めて打鍵します。
指は一切動かさず,ひじの回転だけで指先の打鍵を操作します。
打鍵の際のあらゆる衝撃をひじのクッションで吸収するようなイメージです。
ペダルの使い方の提案
フィンガーペダルとダンパーペダルを併用する方法
左手の2,3拍目は四分休符ですが,指を打鍵したまま残しておき,そこにダンパーペダルを数ミリ程度踏んで響きを作ります。
ダンパーペダルは「和声ペダル」で踏みます。左手の最初の音の打鍵と同時にペダルも踏みます。
2小節目以降は,前の小節の最後の音と同時にペダルを離し(青い×印),小節最初の音でまた同時に踏みます。

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