技法11 手のポジション⑥ オクターブ
オクターブ
手のポジションの中でもっとも自信をつけにくく,音を外しやすく,手が小さい方は届きにくく,悩みの種になりやすいのがオクターブでしょう。
打鍵する前に,指先が正しい鍵の真芯に触れているか,指先の触覚で確かめてから打鍵するようにします。

打鍵は必ず指先の触覚(感覚)をフル活用し,手や腕で力任せにもっていくことがないようにします。

Chopin, Polonaise Op.53より

Chopin, Etude Op.25-10より
実践
脱力
オクターブの連続ではどうしても手や腕に力が入りやすいので,まず余分な筋緊張を振り払って脱力を維持して打鍵する「準備練習」をします。
小さい3つの音符は1つ目の打鍵のジャンプのバウンド(余波)で軽く触れる程度で打鍵します。


半音階
練習① 平行
まず指先で鍵面に触れ,位置が正しいかどうか確かめてから打鍵します。
運指は任意ですが,1-4/1-5を使えるなら駆使しましょう。すべて1-5でも大丈夫です。
1. テヌート
2. スタッカート
3. スタッカーティッシモ

練習② 左右対称
レの音から出発して,右手は高い方へ,左手は低い方へ半音ずつ進みます。
レから出発すると白鍵・黒鍵の配置がちょうど左右同じ,対称になります。
これも,テヌートとスタッカートで練習します。

ちなみに,ドから出発すると右手と左手のほとんどが黒鍵と白鍵でたがい違い(高さが違う)になります。
音階
こちらもタッチを変えて練習しましょう。
1. テヌート
2. スタッカート
3. スタッカーティッシモ

跳躍
指先のジャンプだけでオクターブを跳躍します。アーム(前腕)の筋力で移動しようとせず,幅跳びのように,着地点(オクターブ先)の鍵に向かって指先で鍵を蹴ります。

練習用譜例:オクターブ音階全調
