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​実践

6. 進歩

 〈ブルグミュラー25の練習曲より〉

この曲で学ぶこと

1. 音階、重音、二声部

 - 両手で右パート/左パートを弾く練習

​ - 右手/左手の音の子音(下で解説)をそろえる

 - 和音(3度・6度)の練習方法

2. In Beat(ビートどおりに)

 - 4ビートを軸に音楽をつくる

3. Q&A

 - 大きなQ&Aと小さなQ&Aを見つける

 - 音楽エネルギーの向かう方向を,Q&Aと強弱記号と音型をたよりに見つける,それを音にする

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1. 音階、重音、二声部

4番「小さな集い」での練習の応用になります。

​両手で右手/左手のメロディを弾いて脳にinputします。​

譜例① 右手パートのユニゾン(1〜2小節目)

​譜例② 左手パートのユニゾン(1〜2小節目)

他の箇所も同じように練習します。

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右手/左手の〈音の子音〉をそろえる

打鍵すると,最初に弦を叩く音が鳴り,その後,音が減衰しながら伸びていきます。

最初の打鍵音を,言葉の「子音」となぞらえます。

その後伸びる音を,「母音」となぞらえます。

​両手でユニゾンで弾くとき,また本来の楽譜どおりに弾くときも,右手と左手の〈音の子音〉をピッタリ合わせて打鍵します。子音は指先でつくるイメージです。

In Beat

2. In Beat(ビートどおりに)

In Beat(イン・ビート)は,本メソッドの造語です。

In Tempo(イン・テンポ)と似ていますが,In Tempoはテンポどおりにという意味で,In Beatは文字どおり「ビートどおりに」という意味になります。

テンポどおりに弾く練習はメトロノームを使いますが,ビートどおりの練習は,自分の拍動感に打鍵を合わせていくので,足踏みをしたり,手を叩いたり,口ずさんだりしながら打鍵します。​​​

​下の譜例は,左手の音を和音に変えて,4ビート*で打鍵しながら右手のメロディを合わせるという練習方法になります。赤い矢印はInの打鍵という意味です。この練習のときはスラーやレガートは気にせず,左手のビートに合わせることだけを考えて弾きます。

4ビート*:4分音符ごと

​8ビート:8分音符ごと,16ビート:16分音符ごと

3. Q&A

Q(問いかけ)とA(答え)は,メロディや和声の雰囲気だけでも見つけられますが,

 - 上行音型、クレッシェンド

 - 属七(V7)の和音

などはQであることが多く,逆に

 - 下降音型,デクレッシェンド

 - 一度(I)の和音

などはAであることが多いです。見つける目安にして見てください。

ダウンロード用楽譜〈6. 「進歩」解説入り〉に、Q&Aの例が書かれていますので、ご参考にしてください。

ダウンロード用楽譜

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6.「進歩」

6.「進歩」解説入り

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